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No.4073 - 今日のひとことログ

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■LOG No.4073

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No.4073 〔1533文字〕

米加英独仏のワクチン状況を比較した野村総研のPDF資料を見たのだが、この5カ国の中ではアメリカとイギリスは接種に先行しており、カナダ・ドイツ・フランスは苦戦しているとか(先の資料ではイスラエルも含めた6カ国が比較されている)。イギリスは人口6,665万人だが4.6億回分のワクチンを確保できているようなので、1人2回接種が必要だとしても人口の3.45倍の量を確保できている。イギリスはNHS(国営の国民保険サービス)の医療体制が優れていることと、NHSへの信頼度が高いので(接種率の向上面で)うまく行ったようだ。アメリカは人口3億3千万人で12.1億回分を確保しているので(1人2回接種が必要だとすると)人口の1.8倍だ。アメリカは元々インフルエンザワクチンを薬局の薬剤師が打てるとか、注射できる場所がやたらとあるので(今では全国チェーンの薬局4万店舗でCOVID-19のワクチンも打てるらしい)至る所で接種可能にできたことも先行要因の1つっぽい。最初のうち(トランプ時代)は酷そうだったが、バイデン政権になってワクチンの分配体制が機能してきた後は、接種可能な場所がやたらとあるので急速に接種率を上げられたということか。アメリカもイギリスもワクチンを国内生産できるので強そうな気はしていたが、「たくさん確保できている」という理由だけで接種が先行しているわけではないっぽい。確保量だけを見ると一番すごいのはカナダだった。この資料によるとカナダは人口3,760万人くらいなのに(7つの製薬企業から)4億回分以上のワクチンを確保(契約)しているらしい。1人2回接種だとすると人口の5倍も確保できている。ただ、そのほとんどが未承認なので使えないとか。7つの製薬会社が具体的にどこなのかが分からないが、どこと契約したのだろうか。中国CanSino社と提携して臨床試験がうまくいけばカナダ国内でワクチンを生産できる予定だったらしいが、交渉が行き詰まって頓挫したとか書かれていた。ドイツはBioNTech(ビオンテック)というファイザーと共同開発しているワクチン製造企業があるので確保しやすそうに思えるのだが、ワクチン調達はEU全体で一括することになっているのでEUからの分配を待たねばならずに苦戦しているとか。フランスも同様だ。イギリスはもしかしてこの件に関してはEUから脱退したメリットが大きかったのではないか。EU脱退に関しては賛否が拮抗していたが、この件を挙げて「脱退して良かっただろ」という根拠に使われそうな気もする。日本では既に人口を超えるワクチンを確保はできているが、打てる場所が少なすぎて進んでいない。そこら辺にクリニックはたくさんあるので、どこのクリニックでも打てるようになればまた違ってくるのだと思うが。いろいろ問題はあるにしても一応は行政側が予約システムを用意したのだから、その予約システムを使って各クリニックや民間病院での接種も予約できるようになれば良いのだが。この資料でも、「既存の医療インフラを最大限に活用して拠点と接種従事者を確保した国が接種に先行している。➡日本でも毎年短期間に多くのインフルエンザワクチンを接種できている実績がある➡既存診療所を活用すれば接種普及が期待できる」というようなまとめになっている。日本政府にもいろいろ問題はあるが、それでもアストラゼネカ製ワクチンの全量を余らせても大丈夫なくらいファイザーとモデルナのワクチンを確保した点については良くやったと言って良い気はしてきた。もちろんそれらの契約分が今後も滞りなく輸入されてくればの話ではあるが。とりあえず次は接種券をはやく。接種券が要らない仕組みにすべきだったとは思うけども。
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